ミルフィーユ
お皿にのせたミルフィーユ
半分の高さまでの水をシンクに張って
浸けてみる
水面上と水面下
嬉しい楽しいきもちは上
辛い苦しいきもちは下
お互い層になって積み重なる
少し悲しい層
少し嬉しい層
中ぐらいの層
底辺、天辺
天辺は底辺に支えられて成り立つ
底辺が深ければそれだけ
天辺も高くなるということだ
水の底
地上と地下の境目
底辺は地上に乗っかって成り立つ
底辺を増やす時期は
苦しみのどん底
逃げ出したい気持ちでいっぱい
その臆病で怠惰な心を武器にして
掘るのではなく積み上げるのだ
掘ったら地下に潜りこんでしまう
積んだ分かならず
天辺は高くなる
願わずとも自然の摂理だ
浅い層のミルフィーユなんて
食べる気にもならない
ミルフィーユは高さがなくては
あの
フォークで上から下まで
一気に駈け落ちる快感を
手と目に味わいたい
自分の時間は
自分が責任をもって作り上げよう
底辺ならなおのこと
手を抜けば全て傾き
バランスを失って倒れるだろう
一層一層がチャンスで
一層一層が勝負で
一層一層が宝ものなのだ
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